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メンテナンスしてるからこそ

古民家が守り継がれるためには、
手入れをすることを忘れてはいけません。

地中海沿岸の漆喰でつくられた白い家並みも、
住まい手が何度も何度も塗り重ねてできあがったものです。
漆喰の壁は、山の石から生まれて、焼成され、
壁に塗られてから空気中の二酸化炭素を吸着して、
じつは山にあった石と同じ成分になっています。

つまり重ねて塗ってメンテナンスをしても、
山にあるのと同じ石になっているのです。

そして世代を次いで、同じメンテナンスが繰り返されています。
木材は残念ながら、石のように放っておいても残される材ではありません。

その良い例が有名な天空の都市マチュピチュで見られます。
マチュピチュの家々は、石の遺跡としてしか残されていませんが、
構造を良く見ると石の壁に木の屋根が組まれていたことが想像できます。

これらの木材は、すでに果てて無くなっています。
しかし、マチュピチュから発掘された土器は15世紀の様式のものです。
つありマチュピチュは、左のフランスの木造よりも新しいのです。
家は人が住まなくなると、急速に劣化してゆくといわれます。
そして実際にその通りになります。

人の手による手入れが行われることで、木の寿命が明確に変わるということです。
世界に残されている古民家も、
現代まで住み継いできた家族があったからこそ残されてきたのです。

つまり、メンテナンスとして住まいに最初にやってあげるべきことは、
愛着を持って住んであげることなのです。

これから建てる家、そして今住んでいる家が、将来に古民家として残されるとしたら、
家族の間にも愛着が受け継がれなければ考えられません。

そして住宅という物が、
家族や地域の気候・歴史・文化が刻まれた物だと思うと、少し見方も変わるかもしれません。

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