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古民家という「市場」

「古民家の活用こそが地域の活性化に繋がる」
「古民家再生」は今では当たり前の言葉になりました。

12年前「古民家」という言葉がまだ無かった時
「古民家鑑定士」という資格制度を作りました。
当時は通称「民家」で
その中でも「ふる家」「ふる屋」と言われていました。
「耐震性が無いから解体して新しい住宅に建て替えるべき」が
当たり前の時代です(まだその名残はありますが)

私は
「先人の知恵が詰まった日本の文化、
古き良きものは安全と安心を確保して残し活用すべき」
と思っていました。
当時「重要文化財」「伝統建築物保存地区」しか
その考え方は無かったのです。
「いいものを大切に使う」の当たり前は
「新しい機能性に高いものが良い」の考え方に押されていました。

「古民家の価値を評価し残し活かす」
を目的に「古民家鑑定士」という資格を作ったのです。
現在その資格者は「のべ13000人」を超えています。
その資格制度の広がりが「古民家という市場」を創ったのです。

国は地方創生の切り札として「古民家」に注目しています。
「インバウンド4000万人」にもそれは大きく寄与します。
「古民家」に関する「規制緩和」も進み「既存不適格住宅」から
「古民家の基準(再築基準)」で
(瑕疵保険を掛けて)再生し活用することを推進しています。
住宅だけではなく宿泊施設・飲食店・体験施設など
様々な活用が地方に残る「古民家の活用」がなされています。
2020年までは国の後押しもあり
その推進・活用は大きく前進することは間違いありません。

その「古民家ブーム」の中で心配していることが2点あります。

1つは「古民家の安全と安心がおろそかになっていること」です。
特に耐震性は外国人観光客に来て頂くならより慎重になるべきです。
私は
「瑕疵保険が掛けられる再築基準を当たり前にしなくてはならない」
と考えています。

もう1つは
「地方の古民家は地域の人が支えるべきで
むやみに中央から資本投下すべきでない」という視点です。
「経済的にうまくいかなければ撤退する」
地方の古民家がそうなってはいけません。

未来の子ども達に残し伝えていかなければならないのが
「地方の古民家」です。

 

今「古民家ブーム」だから「考えていかなきゃいけないこと」があります。

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