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大切なこと

【理念ある実店舗は残る】と意見する『良品計画』があります。
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アマゾンが未来永劫であるとは思わない。
ただアマゾンの自由な発想を見るに付け、リアルな小売業は猛省すべきだと思う。
生活者とじかに接しているにもかかわらず
デジタル系企業のような革新的な取り組みが乏しい。
やるのはコストカットばかりだ。
アマゾンで働く人たちは「自分たちが小売業者だ」という意識は薄いだろう。
小売業は様々な買い物を通して生活者の森羅万象が分かる。
アマゾンは膨大なデータを分析して新たな事業やサービスの開発にいかしている。
たまたまビッグデータが集まる小売業をやっていて
小売りで儲ける優先順位が低い。だから低価格販売も可能となる。

強烈な販売力に巻き込まれると取引先のメーカーや配送業者で混乱が生じる。
象徴的なのが昨年に表面化したヤマト運輸の問題だった。
利益を出す場所が違うと軋轢(あつれき)が起こるのは当然だ。

生活者にとって便利なら従来の小売業から代替されていくのは間違いない。
アマゾンで十分な部分があるのは確かだ。
食品や日用品の著名なナショナルブランドは商品の価値を誰もが知っているから
安い価格に流れる。

ただ、世の中がアマゾンで埋め尽くされることはない。
良品計画はあくまで実店舗を主体でやっていく。
無印良品の簡素で生活の素材としての商品と、働く人を大切にしているからだ。
単品販売のアマゾンでは難しいだろう。
我が社がネット通販に参入したのは2000年で日本の小売業の中では早かったが
期待したほどは売れなかった。「売らんかな根性」が出ていた。
現在は各店舗でのイベント案内など地域に密着した情報を伝えていて
これでネットでも売れるようになった。

ネット社会はつながっていると思われているが、本当はそうではない。
作り手、売り手、運び手の役割が明確で、買い手と分断されている。
情報の共有は乏しい。実店舗の小売業はそこをつなげる使命があると考える。

成長が見込めれば巨額な資金がアマゾンには流れ込む。
中国でもアリババのような強大なネット企業が市場を席巻する。
グローバルな社会で巨大企業が激突している。
資本主義だから理解できるが、格差の拡大などひずみも世界的な問題となっている。
便利で豊かな社会が実現するのはいいが、陰もある。

日本には「足るを知る」という言葉がある。「これでいい」世界だ。
アマゾンと同じ土俵で闘ってもしょうがない。
人や自然、社会と調和した商品や企業の理念によって
デジタル革命と異なる世界でやっていけるはずだ。
日本の小売業、商人には素養がある。
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大事なコトを教えて頂いた気がします。

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