木造住宅の話 7
家を建てるのには、木材という資源は欠かせないものです。
あたり前のようにあって当然のものと考えますが、
木材のことは知らないままにすませてしまうことも多いようです。
現代になって木材の扱い方も意外と進化しています。
そして知るほどに魅力的な木材の秘密に迫ってみました。
ザイロクライシス
また、こうして使われる木材を、自社で森林を所有し育てて、建てている会社は希少です。
中には産地と契約して国産材の普及に努めている企業もありますが、
ほとんどの建設会社は木材の市場から調達しています。
日本は国土の70%が森林で、戦後に植林した木材が育ち資源となっていますが、
木材は世界中に豊かにあるわけでもありません。
今では中国や韓国にも日本の木材は輸出され始めいています。
スギやヒノキは人気樹種のひとつです。
中国も広い国土に植林を進め、今では世界一人工林があるといわれます。
それでも国民一人当たりの木材量で比較すれば、日本の30%ほどしかありません。
エネルギーや食料と同じように、世界的な木造需要もこれから先、高まるに違いありません。
もしかしたら「Xylo Crisis」(ザイロクライシス:木材危機)が起き、
木材価格が高騰して手に入りにくい時が来るかもしれません。
そのときには、木材の種類と量で、家の資産価値を評価することも考えられます。
自分の家に、どのような木をどれだけ使っているのか、しっかりと知っておきたいものです。
住宅の強度や耐朽性、そしてコストまで大きく関わる木材です。
建設会社の人たちとも、じっくり話してみてはいかがでしょうか。
(おうちのはなし より)