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日本の木で家を建てる

欧米の住宅寿命が長い理由の一つに
「付加価値をつけて売る」という考え方があります。
日本では長く住むほどに家は痛み、
その価値は低下して最終的にはほとんどタダみたいな価格になってしまいますが、
欧米では住むほどに価値を上げて高値で転売できるのです(もちろんすべてではありません)。
こう書くと「欧米では古い家ほど価値がある」と思われるかもしれませんがそうではありません。
オーナー自身が手を加えて家をグレードアップ!
住みながら家の価値を自分であげてゆくのです。

アメリカ映画でもオーナー自身が家のペンキを塗ったり、芝の手入れをする場面がよく出てきます。
欧米では「家の事は自分でやる」という習慣があります。
それが日本でも近年盛んに行われているDIY (do it your self)です。
自分の頭と手を使って自分に合った快適な住まい空間を楽しみながら創造しようというポジティブな行動力。
こんな家への愛着が、耐久性に優れた住宅環境を支えているのかもしれません。

家を造るにあたっての最大の悩みは「建築費」。もちろん安いに越した事はありません。
坪単価が平均で45万円〜60万円くらいが多いと思います。
もちろんもっと良い素材を使えばさらにコストはアップします。
これを高いと見るか、安いと見るかはそれぞれでしょうが、
目先の金額ばかりに目を奪われてしまうと本当の家の価値が見えなくなってしまうのも確かです。
仮に30年しか持たない家を1500万円で購入したとすると、
単純計算で年間50万円で消費してゆくことになります。
けれど、同じ50万円を消費するにしても、
80年建替えの必要がなければ4000万円もする家を建てる事ができるのです。

家を売って住み替える欧米と違い、日本では家を購入した場所に長く住み続けるのが普通です。
そんな日本だからこそ、手をかける事で孫の代まで住み続けられる家が必要だと思うのです。

では、長持ちする家とはどんな家なのでしょう?

木を知る
木の特徴を知っていれば、業者に勧められてもその木がどういったものか区別がつく。
キチンと選定する目が生まれ、様々見比べることができるようになります。
木を知り、適材適所に素材を使うことで、本当に丈夫で長持ちする家作りができます。

日本は昔から森林国であり、木を利用して暮らしてきた木の住人です。
それが近年、安価な外国産木材の輸入が増え、世界で3番目の木材輸入大国になりました。
けっして安価な外国産木材が悪いと言っているのではありません。もちろん素晴らしい木もあります。
でも、日本の無垢材を使いたいのにはしっかりとした理由があるからなのです。
それは、「無垢の木は、切り倒されて家になった後でも生き続ける」ということです。
しっかりと呼吸しているのです。
日本の風土に慣れ親しみながら育った木は、非常に安定し長持ちするのですが、
外国で生まれ育った木は日本の風土に合わず、割れや反りなどの狂いが起こりやすくなるのです。
(バイオリン・ピアノなどの木製楽器も外国へ持ち出すと音色が変わってしまうといいます)
昔から「地元で採れた木が一番いい」といわれる所以は、この風土への適応能力だったのです。

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