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不朽菌

私は阪神大震災の被害調査に、
直後、1週間後、3週間後と3回携わりました。

シロアリと木材腐朽菌による害が認められた家の倒壊率は40%でした。
シロアリは本当に怖いです。

ベタ基礎といわれるコンクリートを床下全面に打った家も
シロアリにやられていました。
シロアリは湿気を好むは誤解でした。

シロアリ侵入場所は「玄関」と日当たりの良い「テラスコンクリート」でした。
シロアリはあたたき場所を好むのです。

まず、基礎とベタ基礎コンクリートに継ぎ目があってはならないのです。
次に床下を簡単に点検できる空間を確保することが大事です。
建物内部全体の通気循環も確立させることがポイントです。

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ヤマトシロアリは日本に昔から広く生息していましたが、
かつての日本の家屋はヤマトシロアリとうまく付き合うことのできる家でした。

それは、部材が露出し、被害が早期に見つかり、
あるいは日常のメンテナンスが容易、しかも床下などの生物のバランスもありました。

ヤマトシロアリは分散型のシロアリなので、
一旦駆除された部分にわざわざ再びやってきて住み着く必要はありません。

多くの場合、駆除は予防でもありました。
そうしてシロアリが床下にいても人の住む民家は倒れなかったのです。

今よく見られるのは、
乾燥してはいても一旦シロアリの侵入を受けると対処できない家です。
・床下がない家
・床下が低すぎる家
・柱が密閉状態の家
・土間周りが 複雑な家
?デザインだけで無理なリフォームをした家・・・など

もちろん、家を建てるときには何らかの薬剤処理をするかもしれません。
しかし、こういう建物 では二度と処理のできない部分が多くを占めます。
そして薬剤は永遠に効くわけではないのです。

ところが、居住者はこの構造と永遠に付き合うことになるのです。

建てるときの判断はきわめて重要です。この点では数多くの現場を経験しているシロアリ技術者の判断は大いに参考になるものです。

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