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南向きの神話

超高層マンションの売れ行きが好調です。
特に駅近物件。
そんな最新超高層マンションで革命的な変化が起きていると言います。
それは、住宅の「南向き信仰」崩壊です。

日本で超高層マンションが増え始めたのは2001年ごろからです。
「都心マンションブーム」と呼ばれる現象が起きました。
「超高層」の定義は地上60メートルを超えることでm
60メートルの高さであればだいたい20階建てになりますから
「地上20階建て以上が超高層」と考えていいと思います。
地上50階を超える超高層が建設されている現在からすれば、
20階建ては控えめな高さですが
当時は強度の高いコンクリートが使えず、
住宅の各種設備が超高層に対応しているかどうかも手探り状態だったので、
20階建て程度が精いっぱいだったようです。

古来、日本の住宅は、南向きを最善とし、南向き以外は嫌われてきました。
それは、日本独自の風土の影響からだったと思われます。
高温多湿の日本で、住宅はカビとの闘いを強いられてきました。
そこで、理想的な住まいとされてきたのは日が差し込み、暖かい南風が入る南向きの家。
北向きではカビだらけとなり、健康被害が発生しやすい・・・だから、嫌われました。
家を買う人は日当たり良好な南向きを理想としたのです。
当初の超高層マンションも、南向きが人気を集めました。

その南向き住戸を購入し、住み続けた人がどう思っているか?
「超高層は目を遮るものがなく、日当たりが良すぎる」
近年の日本は夏の暑さが激しく、猛暑日が続き、40度前後の高温を記録することもあります。
日当たり良好の南向きは、暑さが半端なく、エアコンが利きません(エアコンをつけても熱風が出ます)
遮光カーテンを閉じて、日差しを避け、涼しいショッピングセンターなどに避難するのです。

これに対して、北向きや東向きは、夏の暑さを抑えられます。
一方で、今は24時間換気装置というシステムが備わっているので、北向きであってもカビの心配はありません。
もう、南向きに執着する理由はなくなっているのだそうです。

北向き住戸でも、反射光で室内は意外に明るく、窓から見える景色は順光でみやすい(南向きだと逆光になる)。
だから、北向き住戸の評価がうなぎ登りだそうです(地球温暖化の影響のひとつかも)

時代とともに「家づくりの常識」も変わるのかも・・・・そう感じる「南向き神話」の崩壊ですね。

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