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リグニン

基本的に
シロアリは赤身の部分のリグニンはたべない。

木に成分には
セルロース、ヘミセルロース、リグニンで形成されており、
セルロースとリグニンを形成結合する役目があるヘミセルロース。
つまり、リグニンだけでは基本的にシロアリは食べることはしない。
もしも仮に、木がリグニンだけで形成されているとしたなら
木は簡単に折れてしまうことになる。

木の収縮や、ひねり」、曲げ強度に対して柔軟であるのには
このセルロースとヘミセルロースの働きが重要になります。
また木の成長を支える細胞壁の構成には
「リン」「窒素」「二酸化炭素」が不可欠であり、
炭化した木材を昆虫は食べることはしません。

なぜなら炭素の塊には昆虫の栄養分は含まれていないから。
たとえば焚火などするとき蚊などの虫が近寄らないのは、
木の成分に防虫作用があるからです。
特に古民家での煤色の梁材には竈(かまど)で使用された
生木に近い材を燃やすことにより油脂が空気中に蒸発して、
付着し、黒光りを保つことができます。

赤身を食べない理由については、
すなわち木材含水率が高くなりやすい時期となるからです。
木材含水率が高いのは温度差によって水蒸気が上昇し、梁の木材部に
水分が到達して、木が吸い込んでしまうことになります。

温度差が一番激しい場所は玄関だったり台所の土間部になります。
つまり、含水率の高い場所では腐朽菌の被害に合いやすいことになり
古民家で梁などに被害が多いのは、上昇水分や雨漏りなどによる
含水率の増加が原因と思われます。

つまりリグニンが白色腐朽菌に分解され、
赤身の中に残留したヘミセルロースやでんぷん質をシロアリが
摂取したのが原因と思われます。

シロアリ被害には腐朽菌の発生が大きく影響を及ぼしている。
おそらく今回、赤身の梁を食べたのは上記の関連性が原因といえます。

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