井上幸一のみんなで学ぶ「住コトNEWS」

/

カナダから考える

昨今インバウンドの増加から宿泊施設や飲食施設に活用される「古民家」が注目されています。元来「古民家は地方(田舎)に多い」ので利活用の推進で自然と「地方創生になるという図式」です。

私が危惧しているのは「その耐震化が全く進まない」ということです。カナダで外国の方に「KOMINKA」のお話をする機会が多くありますが「先日もOSAKAで地震が有ったが古い建物は大丈夫だったか?」等の質問を頂きます。日本は地震が多く危ないから「こちらに住まないか?」と誘われる始末で、今日本の課題である欧米からのインバウンドを増やし(現状アジア圏からの短期間のインバウンドが多い)地方にロングステイ頂くには「古民家の耐震化」は必要不可欠だと思います。「日本が美しく一度日本の生活を体験して見たい」と考える欧米外国人は多くいますが「地震にも安全ですよ」のPRをしっかりしなくてはその数は伸びることなく、また地方に足を延ばすことは少ないように思います。

国土交通省は「歴史的資源=古民家」の耐震化等を推進する為、条例ガイドラインを策定し、各地方自治体に「その条例の推進」をしようとしていますが、地方ではなかなか手が回らず「その条例制定=古民家の耐震化」は進んでいない現状があります。「古民家の耐震化」を進めることは「地域の大工さん・工務店さんの力が必要」ですから地方の技術ある職人さんの育成・仕事の増加につながり、しいては「地域活性化」にもなります。元来古民家な長持ちしてきた住宅です。それをもう100年利活用していくことが現代に生きる私たちの使命でもあり、地方らしい風景を残すことにもつながります。

古民家の利活用でのビジネスが注目されますが、その耐震化には力を入れなくてはなりません。「古民家をブームに終わらせない為」にも大切なことです。

ロングステイをして「日本を外から見ること」で再認識できることもあります。「働き方改革」で「世界の中での日本を感じる機会をつくる」こともできるのではないかとも感じています。

全国スケジュール

井上幸一のオススメ

住育ライフ
再築大賞