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東北・信越の古民家

近畿地方では牛がよく飼育されていましたが、
東北地方は気温が低く稲の生育には早く効く肥料が必要で、
牛の糞より馬の糞のが即効性が高いため馬の飼育が推奨されました。
また馬は農耕のためにも必要なものでした。

馬を外で飼うのは寒い地方には向かないので
不衛生ですが家の中で飼うようになり、
岩手県南部地方の「曲家」など
厩のスペースの大きな古民家が東北地方の特徴です。

曲家(まがりや)とは
厩を前方に突出させ鍵型の平面の家屋。
岩手県南部地方に多く
これは、江戸時代の初めに南部藩が馬の生産を奨励したことで
冬期に馬を寒さから守るために
土間に設けた厩(うまや)で飼うことで
居室の部分と馬屋を直角にしたL字形の間取りが生まれました。
一般的には東側が台所で
南側に馬屋が突出するように建てられます。
馬屋の屋根にはかまどや炉で焚いた煙を
排出するための入母屋の屋根になっており、
このため屋根裏の乾し草等を乾かすことができました。

越後中門造りとは
長野県と新潟県の県境にある
秋山郷は日本有数の豪雪地帯でかつては陸の孤島でした。
中門造りは曲家とは平面形状は同じですが
間取りの配置が異なります。
曲家は突出した部分全てが厩ですが、中門造りは通路が設けられ
ニワやダイドコへ行くのに使用されます。
主に前面に突出する
前中門(厩中門)と背面に突出する後中門の2種類があります。
後ろに突出する場合は寝室や流しになる事が多く
旧山田家は茅を屋根だけでなく
防寒対策として壁にも使った独特の外観が特徴で、
内部は広間型の間取りで建具はほとんどなく
地面にムシロを敷いただけの土座住まい(どざずまい)です。

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