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日本の原風景を残す

古民家と言えば一般的には「茅葺(※1)屋根」を連想します、
茅葺は植物であるため定期的なメンテナンスや維持管理が必要ですが
断熱性が高く、夕立の後に気化熱で建物の熱を逃がし
夏場古民家を快適に過ごすために必要なものですし、
何より循環型の自然素材であり最終的に土に帰るエコな素材です。
茅葺屋根を維持していく方法としては
屋根を全面的に葺き替える「丸葺き」
屋根をいくつかに分割して葺き替える「分割葺き」
痛みのひどい部分に少しずつ差して補修する「差茅(さしがや)」
の3つの方法があります。
「差茅」は腐朽した茅を抜き取り
腐朽が軽い茅は引き出して腐朽部分を刈り取ります。
間隙部や緩み部に切り茅を差し込み、ガンギで叩いて屋根勾配に合わせていきます。
茅抜き取り時に、押し鉾竹まで抜け出す場合には
鉾竹の交換、追加、縄の絞め直しも必要となります。
茅葺屋根の葺き替えと聞くと
全部を新しい茅で葺き直すと思うかもしれませんが
実際は全使用量の1/4から1/3はもう一度屋根に使っていた古茅が再利用されます。
茅は堆肥として利用します。
日常的なメンテナンスとしては
表面の雑草や苔を取り除くこと「苔落し」
「苔落し」は苔の生えている茅面を1寸ぐらいの厚み削り取り
汚れを落とすと共に腐朽を押さえる効果があります。
「茅葺」は昔から「結(※2)」で比較的に簡単に行われてきましたが
「分業化」が進み
「瓦屋根」「金属系屋根」「スレート系屋根」などに変わりましたが
「防火の問題ない地域」なら「茅葺」でいいと思います。
それ出来ない理由として
・茅の入手が全国的に難しい →  作ればいい
 農水省にも支援いただき全国各地の休耕田で茅場作ります。
・職人がいない → 育てればいい
 シルバー人材センターさんと連携して職人育成します。
古民家再生協会の行う「茅葺」は
「文化財保護」の視点でなく「古民家住宅・施設」視点で
「瑕疵保険」(公共事業にもつけるようにします)があり
価格も明確で「安全と安心」を担保していきます。
私たちは「茅葺」を日本の原風景として
未来の子ども達の為に茅葺屋根を守り継いでいきたいと思います。
それは「田舎らしい地域活性化にも繋がる」と思っています。
※1地方により「草葺」はその土地で取れる草で行います。
  「葦葺」(あしふき)「藁葺」(わらぶき)などもありますが
  「茅葺」が「一言力=高級感」があり
  「茅」が多いので「草葺=茅葺」で表現しています。
※2「結」とは家々の間で労働力を交換しあって作業を相互に手伝うこと
  作業技術としては経験や特殊なことは少ない。
  やってみて思うことは「やれば難しくなく、シルバーさんにお手伝い頂ける」
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